こどものいびき・睡眠時無呼吸症候群

耳鼻咽喉科で診る主な病気や症状

こどものいびき・睡眠時無呼吸症候群

皆様は、お子さんの「いびき」を気にされ、このページをご覧いただていると思います。
まず初めに重要なポイントを3点お伝えいたします。

まず初めにお伝えしたいこと

  1. お子さんのいびきは、成長などに影響を及ぼす病気が隠れている可能性があります。
  2. 大切なお子さんの今後のために検査していただくことを推奨します。
  3. 適切な治療をすれば多くは改善する病気です。

お子さんのいびきと睡眠時無呼吸症候群

「睡眠時無呼吸症候群」という病気を聞いたことはありますか?
睡眠中に何回も呼吸停止を繰り返してしまう病気です。
この病気が原因で起こる居眠り運転・交通事故などが問題となっています。
その他にも生活習慣病のリスクを高めるなどの問題があります。

大人の病気と思われがちですが、実は子どもにも決して少なくない病気です。
まだ多くの方がそのことを知らないため、子どもの場合は見過ごされることが多いようですが、成長や発達に大きな影響をもたらすリスクがあります。

症状

いびきがひどくなると、息が止まってしまい無呼吸が起きるようになり、十分な睡眠が取れなくなります。
そのため、起床時の不機嫌、おねしょ、昼間の活動低下、成長障害、多動、注意欠陥障害、学習障害などが現れることがあります。
また、睡眠中、息を吸うときにいびきとともに胸がへこんでしまう場合は、肺への空気の流入がかなり悪い状態といえます。

原因

子どものいびきの多くは、のどにある扁桃腺やアデノイドが大きいことが原因となります。のどの空間が狭くなり、いびきをかくようになります。
また、アレルギー性鼻炎(花粉症)や鼻かぜ、副鼻腔炎(ちくのう症)で鼻づまりがあると、いびきになることもあります。

当院の考え方

鼻が原因の場合は、それぞれの鼻の病気の治療をすれば改善するでしょう。
扁桃腺やアデノイドが原因の場合は、扁桃腺摘出術やアデノイド切除術などの手術を行うことで、劇的にいびきの改善が見込めます。
お子さんのいびきが大きければ、積極的に手術をおすすめします。ただ、手術となると迷うご家族の方もいるかと思います。そんな時は、実際に手術を担当する市民病院などを受診し、意見を聞いてみましょう。ご希望があればいつでもご紹介いたします。

主な病気の目次へ戻る