耳鼻咽喉科で診る主な病気や症状
舌下免疫療法
このようなお悩みはありませんか
- □毎年花粉シーズンになると、くしゃみ・鼻水・目のかゆみなどが、辛くて仕方がない
- □毎年薬を飲んで乗り越えているが、眠気が生じて仕事に集中できない
- □毎年春は屋外でのスポーツや仕事が辛い
- □将来妊娠を考えているが、妊娠中に花粉症のお薬が飲めないことが心配
- □子供が受験や就活するときまでに、花粉症を治すことはできないのか?
- □年中くしゃみ・鼻水・鼻づまりなどの症状で辛い(通年性アレルギー性鼻炎)
- □鼻づまりがひどく、市販の鼻スプレーが手放せない!
上記のお悩みをお持ちの患者様へ
花粉症や通年性アレルギー性鼻炎が辛い患者様に朗報です!
辛いスギ花粉症やダニを原因としたアレルギー性鼻炎を根本的に治す治療があります。
その名も「舌下免疫療法」という治療です。
2014年に登場した治療法ですが、最近では実施する医療機関が増え、治療を開始する患者様も年々増えております。
舌下免疫療法とは?
舌下免疫療法とは、毎日錠剤のお薬を摂取することで、数年間かけて体の体質を変えていき、スギ花粉やダニに対してアレルギー反応を起こりづらくする治療法です。
対象となる疾患は、スギまたはダニが原因のアレルギー性鼻炎の方が対象となります。
錠剤のお薬を摂取するだけなので、比較的患者様の負担は少ない治療ですが、数年間毎日お薬を摂取することが必要なため、根気のいる治療でもあります。
慣れるまでは大変かもしれませんが、毎日お薬を摂取することが習慣化されれば、決して負担に感じずに治療を継続していける方も多いです。
1回につき30日分までの処方日数となっているため、毎月受診していただく必要がございますが、
毎月受診される患者様の負担を最小限にするために、なるべく待ち時間なくご案内できるように工夫をしております。
舌下免疫療法の対象となる方
- スギ花粉症の方
- ダニが原因の通年性アレルギー性鼻炎の方
- 5歳以上の方
治療の効果や期間
普段花粉症などの症状が辛い時に処方するお薬は、アレルギー反応を一時的に抑える効果があり、対症療法といいます。
そのため、薬を定期的に飲まないと、アレルギー症状がまた起こってしまいます。
しかし、舌下免疫療法は、対症療法ではなく根本治療を目指す治療法です。
スギやダニのアレルゲンを少量ずつ体に取り込み、徐々に体質を改善していきます。
コツコツと改善を目指す治療となり治療期間に個人差はありますが、
治療を始めて数ヶ月で症状が軽くなったという方も少なくありません。
治療完了までには、個人差がありますが3~5年の期間、治療を続けていきます。
治療を開始できる時期
- スギの舌下免疫療法は、スギ飛散が無い時期しかスタートすることができません。当院では6月~11月末までとなります。
- ダニの舌下免疫療法は、いつでもスタートすることができます。
治療方法
- シダキュアと言われるタブレット(錠剤)を舌の裏に置き、1分程度そのままにします。その後にそれを飲み込みます。
- ミティキュアと言われるタブレット(錠剤)を舌の裏に置き、1分程度そのままにします。その後にそれを飲み込みます。
これを1日1回、3~5年ほど続けていきます。
錠剤のため常温保存ができるので、出張や旅行に行った先でも、治療を継続することができます。
治療の流れ
- 治療を開始するためには、血液検査でスギのアレルギー反応陽性の確認が必要です。
※当院以外で血液検査を行なっている方は、検査結果をご持参下さい! - 薬の初回投与の際は院内で服用していただき副反応がないかの経過観察をします。
そのため全体で1時間程度かかることをご了承ください。
- ①通常診察と同じように受診してください。
- ②診察後に薬局へ薬を受け取りに行っていただきます。
- ③当院に戻られ次第、その薬を院内で服用していただきます。
- ④院内または車内で30分間の経過観察の後、再度診療を行い終了です。
- ①副作用などの異常がなければ1週間後の来院となります。
- ②2週間後に来院していただきます。
- ③その後は、1か月ごとの診察になります。
治療にかかる費用(要確認)
費用は1ヶ月(28日)で約2500円~3000円です。
1日あたり約100円で、だいたいペットボトルのお茶1本分と考えると、ハードルが低く感じられるのではないでしょうか?
(※上記の金額は診察代+薬局でかかる費用を含みます。)
また、子ども医療証をお持ちのお子様は、中学生まで無料で治療を受けていただくことができます!
花粉・ダニの舌下免疫療法を同時に行う場合も、1ヶ月4200円、1日あたり約150円の費用となります。
注意点
舌下免疫療法中にでも、他の薬を服用することはできます。
しかし、次の項目に該当する方は治療を行うことができません
- ステロイド薬を継続的に内服している方
- 妊娠している方(治療中に妊娠された場合には、治療の継続が可能です。)